非加熱のはちみつはボツリヌス菌が心配…その不安にお答えします

マヌカハニーはニュージーランド特有のマヌカの花から採れる希少なはちみつで、健康維持に役立つとされる成分が豊富に含まれています。
しかし、はちみつに関連してよく話題になるのが「ボツリヌス菌」です。赤ちゃんへの使用や安全性に気をつける必要があり、「非加熱のマヌカハニー」はどうなのか疑問を持つ方も多いでしょう。
そこで本記事では、ボツリヌス菌とマヌカハニーの関係について詳しく解説します。
ボツリヌス菌とは?基礎知識とリスク

はちみつを使用するときに気になるのが、乳児に与えてはいけないと言われるボツリヌス菌です。実際どのような菌で、どこに潜んでいるのでしょうか。基礎知識を確認し、リスクへの理解を深めましょう。
ボツリヌス菌の特徴と発生源
ボツリヌス菌は土壌や河川、農作物など自然界に広く存在する嫌気性(けんきせい:酸素を嫌う性質のこと)の細菌です。酸素が少ない環境で増殖しやすく、芽胞(がほう)と呼ばれる、細菌が自分を守る“カプセル”のようなものを作って長期間生き延びます。
この特性により、はちみつをはじめとしたさまざまな食品が、ボツリヌス菌の混入源となるおそれがあります。
乳児ボツリヌス症の症状と原因
特に1歳未満の乳児が摂取すると、「乳児ボツリヌス症」を引き起こす可能性があり、便秘、筋力の低下、呼吸困難などの重い症状につながることもあります。これは、腸内環境が未熟な乳児がボツリヌス菌の芽胞を体内で増殖させてしまうためです。
一方で、健康な成人や1歳以上の子どもは腸内環境が整っているため、通常は問題ありませんが、免疫が著しく低下している方などは注意が必要です。
ボツリヌス菌が混入しやすい食品
ボツリヌス菌は、真空パックや密閉保存された食品、特に自家製の瓶詰め・缶詰、発酵食品、にんにくのオイル漬け、魚の内臓の塩蔵品などで繁殖することがあります。
酸素の少ない環境を好むため、保存状態や加工方法によっては大人でも発症するリスクがあるため注意が必要です。

宇田幸康&弓子
1歳未満の乳児は、はちみつに混入した芽胞が体内で増殖し乳児ボツリヌス症を引き起こすリスクがあります。
マヌカハニーにボツリヌス菌は含まれる?

マヌカハニーは栄養面・成分の特徴など、一般的なはちみつと異なる点も数多くあります。しかしマヌカハニーもはちみつの一種である以上、ボツリヌス菌への不安はぬぐい切れません。
ここでは、その違いや赤ちゃんに与える場合の注意点を見てみましょう。
マヌカハニーもはちみつの一種
マヌカハニーは、ニュージーランドに自生する「マヌカ」の花から採れる、特別なはちみつです。マヌカ特有の香りと、抗菌成分(MGOなど)を豊富に含むことから、一般的なはちみつとは異なる強い抗菌作用が特徴です。
ただし、どれほど高品質なマヌカハニーであっても、他のはちみつと同様、1歳未満の乳児には与えないよう注意が必要です。これは他のはちみつ同様、自然由来のマヌカハニーにはボツリヌス菌の芽胞が混入している可能性があり、乳児に深刻な健康被害を及ぼすリスクがあるためです。
非加熱処理のものは特に注意
非加熱のマヌカハニーは酵素や有効成分が損なわれにくいため、多くの愛用者がいます。一方、加熱処理をしないことでボツリヌス菌芽胞が残る可能性もあるため、乳児への使用には依然注意が必要です。
ただし、健康な大人の腸内環境にはボツリヌス菌の繁殖を防ぐ仕組みが備わっているため、通常は問題なく摂取できます。
1歳未満の赤ちゃんには与えない
1歳未満の赤ちゃんには、マヌカハニーを含め蜂蜜全般を控えるのが原則です。
1歳を過ぎると腸内環境が整いリスクは大幅に下がりますが、体質による影響も考えられます。初めて与える場合は少量から試し、アレルギーなどの反応にも気を配りましょう。

宇田幸康&弓子
マヌカハニーも一般的なはちみつも、1歳未満の赤ちゃんには控え、1歳を過ぎて与える場合は品質の高いものを選びましょう。
安全なマヌカハニーの選び方と活用法
ボツリヌス菌リスクを最小限に抑えつつ、マヌカハニーのメリットを最大限に引き出すには、品質選びや使用方法が重要です。ここでは、ラベルや基準を理解し、健康的に取り入れるためのポイントを解説します。
MGOなどの品質基準の確認
マヌカハニーには、MGO(メチルグリオキサール)などの数値で抗菌活性を表す基準があります。数値が高いほど抗菌作用が強いとされていますが、その分価格も上がるため、用途や目的に合わせて適切なランクを選ぶことが大切です。
購入時に確認すべきラベル情報
マヌカハニーを選ぶ際には、MGO表示のほか、ニュージーランド政府の認定マークや生産者情報をチェックしましょう。信頼性の高いブランドや公式認証マークがある製品は、品質管理が徹底されています。
チェック項目 | 内容・確認ポイント | |
---|---|---|
MGO値 | 例:MGO100+、MGO400+など | 抗菌力の強さを示す。用途に応じて選べる(例:日常ケア、体調管理) |
政府認証マーク | UMFやMPIマークなど | ニュージーランド政府による品質保証。信頼性が高い証拠 |
生産者情報 | 生産者名や採蜜地の記載があるか | トレーサビリティの確保。責任の所在が明確で安心 |
非加熱(RAW)表記 | 「RAW」「非加熱」などの表示 | 栄養素や酵素が損なわれにくい。自然な状態に近い |
モノフローラル表示 | 「モノフローラルマヌカハニー」と明記 | 混ぜ物のない純度の高いマヌカハニーである証明 |
摂取する際の適切な量と注意点
マヌカハニーは栄養価が高く、健康によいイメージがありますが、糖分も多いです。1日あたり大さじ1~2杯を目安にし、過剰摂取は控えましょう。
薬を服用中の方や糖尿病の方は事前に医師に相談すると安心です。

宇田幸康&弓子
高品質をもの選び、適量を守れば、マヌカハニーは日々の健康サポートに役立ちます。
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ApBee Selectでは、ニュージーランドで採れた完熟マヌカハニーを一切加熱せずに瓶詰め。自然そのままの栄養とおいしさを、毎日の習慣に取り入れてみてください。

まとめ:マヌカハニーとボツリヌス菌の正しい理解を
ボツリヌス菌はどんなはちみつにも潜む可能性があるため、特に乳児への使用には注意が必要です。マヌカハニーの優れた抗菌活性をうまく活用するには、正しい知識と品質を見極める力が欠かせません。
安全に楽しむために知っておくべきこと
- 1歳未満の赤ちゃんにははちみつは与えない
- 高品質の製品を選ぶ
- 保存や使用方法を守り、雑菌が繁殖しないよう気をつける
赤ちゃんへの使用は慎重に
- 腸内環境が整わないうちはリスクが高い
- 症状が出たら早めの受診
- 離乳食に取り入れるのは1歳以降にする
信頼できるマヌカハニーを選ぼう
- 正規認証や生産者情報をチェック
- 目的に合ったランクを選んで適切に使う
マヌカハニーの恩恵を安心して受けるためにも、ボツリヌス菌の知識を押さえつつ適切に取り入れましょう。普段の食生活や体調管理に役立てて、安全性とおいしさの両方を手に入れてください。

【アピビーセレクトについて】
私たちは26年以上にわたりニュージーランドのネルソンで「アピビー」というブランド名のはちみつとプロポリスを生産してまいりました。
アピビーセレクトは、そんな私たち日本人ファミリーが運営するオンラインセレクトショップです。
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